モバイル・ナンバー・ポータビリティは 2006 年 11 月から

携帯電話事業者にとっては、新規事業者の参入に次いで大きなイベントとなるであろう、携帯電話の番号ポータビリティ、いわゆるモバイル・ナンバー・ポータビリティ(MNP)が来年の 11 月に開始されることになった。

携帯電話の番号ポータビリティ、2006年11月より開始へ--総務省が意見募集
http://japan.cnet.com/news/com/story/0,2000047668,20091472,00.htm

総務省は11月22日、携帯電話の番号ポータビリティ制度の導入に向け、電気通信番号規則の改正案を情報通信審議会に諮問した。この改正案が通った場合、2006年11月1日からはすべての携帯電話事業者は番号ポータビリティ制度に対応する義務を負う。

この改正案は、すべての携帯電話事業者に双方向の番号ポータビリティを可能とするための措置を取らせるというもの。施行日は2006年11月1日となっている。

番号ポータビリティにより利用者の流動性が高まるわけだから、利用者の流出度が高い NTT ドコモはサービスで囲い込むある種の防御的な戦略をとる、と(サービスを良く見てないのですでにそういう策をとってるのかもしれない)。

一方で、利用者を奪い取りたい KDDI や新規参入組(ソフトバンクイーアクセス)は、来年の夏ごろからポータビリティを意識したプロモーションをうっていけばよいし、攻撃的なサービスや端末についてもその時期にリリースしていけばよい。

特に注目なのは、新規参入組のソフトバンクイーアクセスが提供する携帯電話メーカーがどこになるかだろう。ノキアエリクソン、サムソンなどのワールドワイドシェア上位と組む可能性はそれなりにあるだろうし、端末そのものの魅力で新規利用者数(=端末販売台数)を増やせるという点で事業者とメーカーの利害は一致するのだから、ドコモに縛り付けられている端末メーカーと組む可能性もあるのでは、と。

そういう意味では、携帯電話番号だけではなくて、携帯電話端末メーカーもポータブルになるのかもしれない。