時間軸と目標、必要とされるスキル

金曜日の夜。僕の勤める会社の責任ある地位の人達(約3名)と茅場町で飲む。特定の話をするために設けられた席ではなかったので、これを話したという特定の話題はないのだけれど、こういう席にありがちな、人材の育成と新しいことへの取り組み方について、ずいぶん話した(ような気がする)。

人材育成の話はともかくとして、新しいことへの取り組み方については、最近いろいろと考えていたりする。僕が勤めるインテグレータのような業態では、1) 現業を上手く展開していくための小ネタの整備、2) 6 ヶ月 〜 1 年先にリリースする新しい分野でのソリューションの仕込み、3) 2 〜 3 年後を見据えた各種調査・研究、という感じの時間軸&目的/目標を認識した上で、それぞれのパートから出てくる結果をうまく組み合わせて物事を先に進めることが必要なんじゃなかろうかと、最近の経験から考えるようになった。

しかし、こういう時間軸と目的の設定は往々にして結構難しい。目の前に製品が出来上がってい、それらが実際に動いていたりするのを目の当たりにすると、その製品をベースにして、複数の人達が立場と経験に基づいて様々なことを考え出す。これをうまく纏め上げていく必要があるのだけれど、そういうのって想像に難くないと思うけれど、かなり厄介である。

また、上記の 3 つのパートに必要とされるスキルがそれぞれ異なっていることに気づかれていないことが多い。1) にはユーザからのニーズを具現化し、既存機能との整合性を確認しながら新たな機能として拡張する能力、2) には新しいソリューションを具体化しながら、当面は不要な部分と必要な部分を選別する能力、3) は調査対象が拡散してしまっても良いので新しいコトに首を突っ込んでいき、頑丈な胃袋のように高い消化吸収能力が必要なはずである。しかし、これらを無視して、ひとまず新しいコトなので新し物好き、という風に十把一絡げにされてしまうケースはかなり多く、そのために潜在的な能力が生かしきれていないことも少なくない。

こういう話になると、スキルセットのあり方や人材育成の話に移っていってしまうのですが、面倒な話なので、また今度。

ちなみに、金曜の夜のその後は、近所で飲んでいた他のチームに参入。午前3時まで痛飲し、翌日は昼過ぎまで寝ている羽目になりました。飲みすぎはいけませんね。