NTT ドコモ ビジネスFOMA M1000
NTT ドコモが無線 LAN インタフェイス付きで PDA 機能を搭載した端末をビジネス FOMA として開発したと発表した。
- ビジネスコンシューマ向けFOMA端末「M1000」を開発
- http://www.nttdocomo.co.jp/new/contents/05/whatnew0414a.html
M1000 SPECIAL SITE として、つぎのようなサイトも用意されている。
特徴はこんな感じ。
- Opera 7.5 ブラウザ搭載
- POP, IMAP に対応したメーラ搭載
- Microsoft Word、Microsoft Excel、Microsoft PowerPoint、PDF等のファイル閲覧機能を搭載
- mopera Uスタンダードプランを利用して添付付きメールを自動受信することも可能
- 802.11b 無線 LAN 機能搭載
- W-CDMA と GSM/GPRS 方式のデュアル端末対応
- 企業向けリモートアクセスサービス、ビジネスmopera に対応
- 重さは 168 グラム
端末として見た場合、PC ブラウザ、メーラが搭載されて、Office ファイルを読めるというあたりは、仕事柄外出が多い人には結構便利かと。企業向けリモートアクセスサービスである「ビジネスmopera」と組み合わせて、リモートアクセス基盤として導入する企業も結構でてくるかもしれない。
メールの添付ファイルのことを考えると、無線 LAN 機能がついてるのもポイントかと。ホットスポットサービスを使えば、多少大きなファイルが添付されていても、あまり苦にならないだろうし。ただ、メーラで添付ファイルを自動ダウンロードするか/しないかを選べるとより便利ではないかと思う。
あと、W-CDMA と GSM/GPRS 方式のデュアル端末対応だが、海外対応は実際はあまりメリットがない。昔、Vodafone V801SA という海外でも使えるケータイを仕事で使っていたのだが、いざドイツやアメリカへの海外出張にもっていってみると、時差に関係なく電話がかかってくるので、たまったもんじゃない。おまけに、アメリカからだと、留守番電話を再生することができず、周りに迷惑をかけたりした。そういう経験で懲りたので、最近の海外出張では、成田空港でレンタル携帯電話を借りるようにしている。実際に使えるとしたら、中国や韓国といった近隣の国に出張が多い人だろう。
N900iL に続く NTT ドコモのモバイル・セントレックス戦略の一環としてみた場合、この M1000 は N900iL とは搭載機能が異なるので、企業向けに新しい料金体系を準備するかがポイントだったのだが、そこについては触れられていない。コスト削減よりも、多少通信費がかさんでもよいから、携帯電話だけでコミュニケーションの質を上げたいというというユーザにヒットさせようという感じが受け取られる。
そして、この名前、モバイル・セントレックス、通称「モバセン」に引っ掛けた命名なのだろうか?そうだとしたら、ちょっとどうなんだろう……