「インターネットはメディアをどう変えたか」
土曜日の日中。Emerging Technology 研究会に参加した。
テーマは「インターネットはメディアをどう変えたか」ということで、前 CNET Japan代表、現在(株)日本技芸創業者兼代表の御手洗さんに CNET Japan の経験をベースとしてのウェブを中心としたメディアビジネスの変化についての話+参加者による関連分野での議論。
手元のメモを見るとこんなことを書いている。
- 日本の広告費は、テレビは最近復調傾向、紙媒体(新聞、雑誌)分をネット広告が食っている
- 米国のネット広告は、バナー系 (40% 程度) よりも search (40%程度) & classified (20%程度) のほうが多い
- INTERACTIVE ADVERTISING REVENUES GROW NEARLY 33% AS 2004 TOTALS $9.6 BILLION
- http://www.iab.net/news/pr_2005_4_27.asp
- 「メディア」といってもいろいろ捕らえ方があるので、次の2つに分けてみる
- コンテンツメディア
- 自分でコンテンツを生成 <-> 既存メディアからの派生が多い
- 新聞、雑誌、テレビ
- サービスメディア
- データ収集&加工&配信
- ネット系メディア
- コンテンツメディア
- メディアビジネスはストック型ビジネス形態だったのが、フロー型に変容しつつある。その理由はネットが出てきたから?
- このあたりは、ソフトウェアビジネスがライセンス売りから、サービス融合型を経て、サブスクリプションモデルに動いているのと同根かもしれない
話を聞きながらつらつらと考えていたことは、こんな感じ。
- メディア、ソフトウェアのビジネスモデルが、ストック型からフロー型に変容しつつあるのなら、ユーザリーチとサービスデリバリのインフラは重要
- 自分の立ち位置をちゃんと認識しないと、水平統合と垂直統合では打つべき手がずいぶん異なる
- インターネットといっても、ブロードバンドに重心を置くのと、ケータイ・モバイルに重心を置くのでは、これまた打つべき手がずいぶん異なる
最後の点については、ジャーナリズム性の高いメディア(⇔エンターテイメント性の高いメディア)の出入り口デバイスとしてのケータイは、今のケータイよりももう少し違ったものになるんじゃないかと。そこで必要とされるファンクションは、エンタープライズの中で使われるケータイの要件ともかぶってくるような気がする。