「報道ステーション」を見ていて。

ayustety2004-08-16


最近、沖縄国際大学に墜落した米軍ヘリコプターのニュースがいろんなニュース番組で流されている。それらをみていて違和感を覚えるのは「現場の指揮権も捜査権も米軍がおさえているので、墜落現場で起こっていることがわかりません、日本政府や外務省は何を考えているのでしょうか?」というニュースの伝え方がほとんどであること。

このニュースと対比するものとしてイラク内戦がある。イラクという国へのアクセスについては、以下の外務省ホームページで「退避を勧告します渡航は延期してください」と警告が発せられている。

http://www.pubanzen.mofa.go.jp/img_toko/danger/d_045.html

ニュースを見ている限り、明らかに沖縄より危機的状況にあるイラク国内については、沖縄の米軍ヘリ墜落事件とは異なって、毎日のように現場で起こっていることを伝えるためにどこかの誰かが非常な危険な目にさらされながら、日本に伝えている。

ようするに、イラク内戦については、マスメディアは外務省のいうことなんて、これっぽっちも耳を貸していないのである(または少なくともそう見える)。

これに対して、沖縄国際大学へのヘリ墜落事件については、マスメディアは外務省と米軍の言うことに素直に従っている(または少なくともそう見える)。

報道ステーション」でアナウンサーは「日米地位条約は、誰の地位を守るためにあるのでしょうか?」という疑問を呈していたが、このニュース番組の伝えている内容や伝え方が今の日米地位条約のあり方を無意識に(かつ無自覚的に)サポートしているように思えるような気がして、違和感を覚える今日この頃である。