さわやかさと秋の日と。

今朝の東京はさっぱりとして、とても気持ちの良い天気。打ち合わせのあるオフィスまでは、電車では 10 分弱。しかし、歩いていったとしても 30 分程度の距離。時間に余裕があったので歩いて行くことにした。

ここ最近、アメリカへの出張があったり、作成しているドキュメントのこまごました校正を行ったりと、脳みそへの負荷としてはかなり重たい日々が続いている。そんなこんなで、頭をからっぽにするためにのんびりした余計な負荷のかからない音楽を聴こうと、iPod で Jazz ジャンルでのシャッフルを選択してみる (僕の iPod には僕にとって難しいと感じられる/うっとうしさを感じさせる Jazz は入っていない)。

出だしは、うまい具合に Grant Green の温かみのあるギターから始まった。隅田川にかかる橋を越え、こまごまとしたビルが立ち並ぶあたりに差し掛かるころには MJQ が奏でる、硬質で折り目正しいサウンドが響いている。柔らかな光の注ぐ川べりの道を歩きながら、ビブラフォンの透明感ある調べを存分に楽しむことに。

打ち合わせのあるオフィスに近づくにつれて、車の行きかう量も人通りも増えてくる。Joshua Redman の厚みのあるポリリズミックなサクソフォンの曲を経て、Theronious Monk の "Epistrophy" へ。僕の中での Theronious Monk の曲は、ルールの再認識とそこからの逸脱ということへの絶妙なバランスを思い出させるための曲である。そして、その音楽と目の前を行き交う人たちのズレを孕んだ映像のバランスが申し分なく心地よい。びっくりするくらいに脳みそのコリがほぐれ、今日の天気のよさにずいぶんと感謝させられる、秋の始まりとしては、絶妙な一日の始まりでした。