指導力

今日のニュースはいろいろあると思うんですが(夜遅い時間のニュース番組を見ていると、トピックを選ぶのが大変だなという気がしました)、その中でも、イラクでの邦人人質事件で、大臣だか議員だか実はあまりよくわからない偉そうに振舞う人が「さんざん注意していたのに、一般大衆の旅行者風情が、面倒なところに行って、面倒なことを引き起こしやがって」という雰囲気のことを言いたれてたのは気になりました。

たとえば、これが一般の企業だったと読み替えてみましょう。何かのきっかけでの社員のエラーに対して、マネジメント層が「さんざん言ってたのに、一般の社員風情が、下らんことしやがって」といいのけるようなものです。これは、先だって話題になった、「選手風情がいい気になりやがって」と言い放ったプロ野球チームオーナーの発言とも共通する部分があります。

こういう発言が求心力の低下や指導力のなさを露呈しているということに思い至らない、低い想像力と包容力の人が政治力を有する地位にいるという事実に、憐れみと情けなさを感じるのは間違いなんでしょうかね?