ソフトバンク・ノーテル・LG電子の HSDPA - WiMAX - WiFi トリプルローミング

日経 ITpro 他で、ソフトバンクグループの BB モバイル、Nortel Networks、LG が、埼玉県で HSDPA - WiMAX - WiFi のハンドオーバー実験を行ったと報じている。

ソフトバンクWiMAXへの取り組みに本腰,ノーテルとLG電子が協力
http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20051025/223471/
BBモバイルら3社、HSDPA/無線LAN/WiMAXのハンドオーバー実験
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/26248.html

ITPro によると実験は次の通り。

 実験は,(1)第3世代携帯電話(3G)サービスの高速データ通信規格「HSDPA(high speed downlink packet access)」,(2)広帯域無線規格「WiMAX」,(3)IEEE802.11b準拠の無線LAN−−の3種類の無線技術を利用。テレビ電話やストリーム映像を異なる無線技術間で中断なく切り替えるデモを披露した。
 HSDPAの実験は,BBモバイルが進めている1.7GHz帯の携帯電話基地局を利用。WiMAXについても,BBモバイルが新たに実験局を取得した。無線LAN環境は,ソフトバンクBBの「Yahoo! BBモバイル」を利用している。

この件については、Nortel Networks がニュースリリースを出している。

ノーテル、BBモバイルLG電子の3社、HSDPA、WiMAXWi-Fi間でシームレスなトリプルプレイを実現
http://www2.nortel.com/go/news_detail.jsp?cat_id=-8055&oid=100189854&locale=ja-JP

同実証実験は埼玉県において行われ、BBモバイルの3G HSDPAネットワークとノーテルおよびLG電子WiMAX(i802.16e)とWLANを利用して実施しました。実験には、SIPベースのマルチメディア・コラボレーティブ・アプリケーションをユーザーに提供するノーテルのMultimedia Communication Server 5100が使用されました。

LG電子のモバイル通信 ネットワークビジネス部門 上級副社長兼ディレクター、Jae Ryung Lee(ジェ・リュン・リー)氏は「WiMAX IEEE 802.16eは、固定、モバイルそれぞれのワイヤレス・ブロードバンドを実現できる特長から、ワイヤレス・ブロードバンド・トリプルプレイ・サービスの普及に大きく貢献するでしょう。このたびの実証実験では、新たなワイヤレス・ブロードバンド・テクノロジーを利用することで、様々なブロードバンド・アプリケーションへの途切れのないアクセスが実現できることが実証されました」と述べています。

今年の6月に、ノーテルとBBモバイルは、1.7 GHz帯においてUMTS/HSDPAの伝送実験を日本で初めて実施しました。

これは UMA (Unlicensed Mobile Access) の実験だと読めばよいのだろうかね。

それにしても、BB モバイルは 2005/7 にはエリクソンW-CDMA - WiFi のハンドオーバーのデモも実施していたり。

BBモバイルなど、W-CDMAYahoo! BB無線LANでハンドオーバーのデモ
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/10487.html

 実証実験のデモは埼玉県内で行なわれた。1.7GHz帯のW-CDMA実験基地局から約300mほど離れた建物の室内が使用され、室内にはYahoo! BB無線LAN対応ADSLモデムが設置されていた。1.7GHzのW-CDMA無線LANに対応したデュアルモード端末は室外に持出すことはなかったが、パソコンのモニターに映し出されたデータを確認しながら、W-CDMA無線LANを切り換え、ハンドオーバーの様子を再現してデモが行なわれた。

 実証実験のポイントとなるのは、無線LANに移るとVoIPに変更される音声が、W-CDMAでは回線交換方式で接続されていること。実験の説明にあたった日本エリクソン エリクソン北東アジア CTO 工学博士の藤岡雅宣氏は、「音声通話において、現状では回線交換方式が品質や利用効率の面で優れている」とし、「近い将来のコンビネーショナル・サービス(CSI)では、回線交換とパケットを組み合わせて有効活用する必要がある」と述べて、すべてIP化していくという目標よりも、より現実的な実験であることを示した。

 現在の3GPP Release 6では、W-CDMAWiFi無線LAN)でIMSをハンドオーバーする規格は定められていないが、Release 8あたりで盛り込まれる可能性があるといい、今回の実証実験はこれらに先駆けたものとなっている。また音声については、Release 7で検討中のmake-before-breakという技術が使用された。これはハンドオーバーの際に回線交換無線LANVoIPを同時に接続し、一瞬両方で音声通話を確立した後に片方を切断するというもの。デモは実際に体験することができたが、ビデオセッションはやや遅延があるもののハンドオーバー自体はシームレスに実行されていた。音声についてもmake-before-breakはわずかな時間に行なわれるだけで、この最中も音声が乱れることなく、シームレスにハンドオーバーする様子が確認できた。

複数のメーカーと付き合う気の多い人達だ、というか、派手に実験を宣伝する人達だというか>BBモバイル