魚亭@門前仲町

金曜の夜。オフィスを出たのは 22 時過ぎ。どこにいくとも決めることなく、選択肢が多そうな門前仲町へ。さっぱりとしたものが食べたい状態の中、1、2分ほどぶらついて、初めて行く店「魚亭」へ。

魚亭
http://r.gnavi.co.jp/g832100/

清潔感あふれる店内はすらっと伸びる檜のカウンターに10席ほど。カウンターの目の前には大きなまな板がしつらえてあり、すぐ脇の蛇口から水を流しつつ魚をさばいている。また、その横には平らな氷の上に手ぬぐいを敷き、その上に今日の魚がずらっと並んでいるケースがある。確実にうまい魚料理を食べさせてくれそうな店である。

まずは生ビール(プレミアムモルツ)を頼んで、メニューをもらう。突き出しで出てきたのは季節の野菜の煮物。

突き出し

写真では見えないけれど、蓮根の裏側には里芋もいるし、チラッと見えるように蛸もいる。

メニューは刺身、焼き物の種類が多く、加えて煮物、揚げ物が2,3品づつあるといった感じ。また、魚以外では野菜を使った旨そうな一品物がいくつか。

で、頼んだのは鰹の刺身、白子のぽん酢、おこぜの煮物。

鰹の刺身

鰹は刺身とたたきの両方の種類が一つの皿に。大きな鰹の半身を取り出して、目の前で切り分けてくれた。見ていると簡単そうに見えるような手際のよさ。ホントにこの時期の鰹はうまい。

白子のぽん酢

白子はさっと湯通ししてあるため、臭みもまったくなく、温かくて柔らかな食感が絶妙、というかむしろかなりの絶品。

ビールより酒という一品なので、あっというまにビールを飲み干し、日本酒へ。名前を覚えてないのだが、たしか新潟のなんとか盛という雰囲気の銘柄だったような……

おこぜの煮物

このおこぜの煮物、本当にうまい。甘みのある柔らかな肉質で、ゼラチン質の皮と一緒に食べたり、肉だけで食べてみたり。ここまでうまい煮魚を久しぶりに食べた気がして、少々気が遠くなっていたような……

あと、追加で塩辛と、めいたがれいの塩焼きを。

塩辛

塩辛は自家製。目の前で仕込んでいたのでおもわず注文。もちろんその場で作っていたものが出てくるわけではなく、仕込んで味がじっくりとなじんだものが供される。塩の辛味はあまり強くなく、むしろわたの甘みのほうが強い感じ。だからなのかもしれないが、言うまでもなく、日本酒にぴったり。

めいたがれいの塩焼き

絶妙な塩梅で、めいたがれいの旨みを十二分に引き出している。材料も良いけれど、技量もよいということ。煮物に続いて、うまい焼き魚を食べたのも久しぶりだなぁと。

ふらっと入った店だったが、全体を通じてうれしい発見続きで至福度が高い一夜であった。