ライン河畔のマインツに移動

時差ぼけが完全に解消していないために6時には目が覚めて、出発の準備を始める。ミュンヘン滞在は今日までで、ライン河畔のマインツという街に移動する。

が、その前にミュンヘンのホテル DREI LOWEN でのインターネット接続環境を紹介しておきましょう。デジカメの写真とブログをアップするためにホテルで使用したのは T-Mobile の HotSpot サービス(以下、T-Mobile HotSpot)。

T-Mobile HotSpot
https://hotspot.t-mobile.net/

利用価格は 15 分 2.00 ユーロ、1 時間 8.00 ユーロ、3 時間 14.00 ユーロ、24 時間 18.00 ユーロ。日本の環境からすると高い。アメリカと比べても、最近ブロードバンド接続を無料で提供するホテルが出現しつつあることも考えても高い。無線 LAN はそんなに高価なものじゃないはずなのにといっても仕方がないのだけれどとにかく高い。

また T-Mobile HotSpot は NTT コミュニケーションズの Hotspot サービス(以下、NTT Hotspot)のローミングパートナーだったと思うのだが、NTT Hotspot でのログインが出来ない。米国、オーストリアチェコハンガリー等の他の国の T-Mobile HotSpot サービスやブリティッシュテレコム、スイスコム、テレコムイタリアなどの無線 LAN サービスのローミングユーザへのログインは提供されているのに、何故だ?ローミングでログインできれば、上記のような短時間利用よりも利用価格が安くなるはずなのに……

というわけで結局、ミュンヘン滞在中にこの Hotspot サービスを利用したのは 15 分 2.00 ユーロを 4 回。おまけに接続価格が高いだけではなく接続回線も細いらしく、最後の二回で flickr に写真をアップしようとするが、オリジナルの解像度(2272 x 1704)でのアップロードがまともに働かず(10 分で一枚もアップロードされてない)、800 x 640 でアップロードする羽目に(合計 20 分ほどで 32 枚アップロード完了)。

今回の旅行ではユーレイルパスの EURAIL GERMANY-BENELUX SAVER を使って鉄道で移動するので、マインツへの移動はドイツ鉄道(以下、DB)を利用。このユーレイルパスは、使用開始前に、鉄道会社スタッフに「ヴァリデート」(パス利用の開始日と終了日、パスポート番号を記入し、スタンプを押してもらう作業)してもらわなければならない。というわけで、列車の予約も含めて、ミュンヘン中央駅の DB のカウンターに赴き、「ヴァリデート」も列車の予約もあっさり完了。

ミュンヘンからマインツまでは、フランクフルト経由ベルリン行きの ICE (InterCity Express : 高速列車) に3時間ほど乗ってマンハイムで降車し、今度はケルン経由ハノーバー行きの IC (InterCity) に 40 分ほど乗って、乗り換えの待ち時間を含めると 4 時間ほどでマインツに到着。ICE も IC もスムースな乗り心地。新幹線よりも低速で走っているせいか、余分な風切音がなくずいぶんと静かなような気がする。

マインツ到着後は、バスに乗ってホテル(Hilton Mainz)に移動して、チェックイン。暗くならないうちに街を見学に出かけようと思うが、雨が降ってくる。というわけで、ホテルでのんびりして、日が暮れてから散歩を含めて夕食に向かう。

さすがにクリスマス当日であるせいか、街の中はがらがら。

マインツ市内1

午後 7 時前なのだけれど、華やかな照明とは裏腹に道行く人はほとんどいない。ちなみに、この写真に写っている人影は、あたりの建物や彫刻などをデジカメで撮影していた、行き場を失った観光客。

マインツ市内2

奥に移っている建物は大聖堂で、ガイドブックによるとこの通りが街の中心地。明かりだけは灯っているのだが、人影はまばら。

街の中がこんな状態なので、夕食はホテルのフロントに相談して、予約してもらった HEILIGGEIST というレストラン。ドイツ料理の店を予約してくれ、といって、「オッケー、オッケー」と言ってたはずなのに、店に行ってみると思いっきりイタリアン。ちょっとした嫌がらせかしらと思いつつ、ゴシック風の教会を改装した内装のずいぶんまともなレストランなので、なにがなんだかよくわからない。

HEILIGGEIST 店内1

HEILIGGEIST 店内2

イタリアンレストランなのだけれど、ビールの種類はずいぶん豊富。ピルスナー、ラガー、上面発酵のビール、などなど。ピルスナーばかり飲んでたような気がするので、今日はラガー。それも 500ml を。

マインツでのビール

すると、ジョッキで出てきた。さすが、ビールの国ドイツ。日本のイタリアンレストランで、生ビールを頼んで、ジョッキで持って来るところはほとんど無いぞ。おまけに、このビールもうまいし。

頼んだ料理はこんな感じ。

"Crostini from the oven with thyme & salmon" という料理。ハーブとオリーブオイル(と他にも何か使ってるようだけれどわからなかった)で味付けした薄切りにしたパンをオーブンで軽く焼いて、その上に細く切ったスモークサーモンとベビーリーフが乗ったもの。ビールのつまみに最高!

というわけで、あっさりと生ビールを飲み干した後は、せっかくライン川沿いにいるのでワインを飲むことに。St. Johanner Kloster-garden ('04) という、さっぱりとして辛目の白。

葉っぱ多目のサラダ

焼いたエビが乗った、葉っぱばっかりのサラダ。トマトと一緒にクリームチーズも添えてある。ひさしぶりにがっつり野菜が食えてうれしい。

ピザもどき

"Croustarte" とメニューにあったので、店の人に聞いたところ「薄切りのピザに似た料理」との答え。まさしくその通りピザもどき。密度の濃いピザ生地(に似たもの)の上にのっているのはトマト、ズッキーニ、たまねぎ、にんにくなどの各種野菜とハーブ&モッツァレラチーズ

偶発的にこのイタリアンレストランに行ったわけだけれども(もしかしたらホテルの一番のお勧めだったのかもしれないが)、ドイツ料理よりイタリア料理のほうがいいかも、と認識させられましたかも……がんばれ、ドイツ料理!