帰国しました

今日、無事(?)に全日空 210 便に乗って成田に到着し、先ほど自宅に到着しました。

本当は(?)ヨーロッパ旅行を写真つきでリアルタイムにブログにアップしようと考えていたのですが、訪問した各国(ドイツ、オランダ、ベルギー)のインターネット接続コストが高いのであきらめました(ルクセンブルグにも訪問ましたが、ネット接続はトライしなかったので除外)。

そういう意味では日本のインターネットアクセス環境はすごいです。今回の旅行で訪問した国がどれくらいコスト高かというと、T-Mobile の WiFi ホットスポットサービスは先にも書きましたが、15 分 2.00 ユーロ、1 時間 8.00 ユーロ、3 時間 14.00 ユーロ、24 時間 18.00 ユーロです。で、T-Mobile 以外のホットスポットサービスでは Swisscom のホットスポットサービスがあったのですが、これは T-Mobile の 1.3 倍程度の価格。つまり 24 時間使用で 23 ユーロ程度。

またアムステルダムのホテルは、無線 LAN にトラブルがあったため、KPN が提供するダイアルアップ接続のみが利用可能でした。このダイアルアップサービスが、最高 56Kbps(実際には 42.2Kbps での接続でしたが……)で接続して一時間 8 ユーロ程度。うーん、ばか高です。

こんなサービス価格を見ていると、ライブドア等が進めている日本のホットスポットサービスは、ある意味驚異的です。まあ、どっちが儲かるのかはよくわからないのですけれど……

旅行中の写真は、時間があるときにアップしますので、お楽しみに。

ザーンセ・スカンスとインドネシア料理

昨日一日アムステルダムの街中をうろうろして、比較的(良い意味でも悪い意味でも)ごみごみした街であるということがわかってきた。もちろん次のようにずいぶんと小奇麗なところもある。

オランダ王宮

王宮がこれだけ街中で近くに感じられるのは珍しいのではないだろうか。

運河

運河が街の風景に溶け込んでいるのは、堤防がなくて水辺へのアクセスが近いからだろう。台風がやってくる国ではちょっと望めそうもない風景である。

アムステルダムの街並み

でも、やはり中央駅周辺をうろうろしたせいかなんだか雑然とした印象が強い。というわけで(?)ごみごみした街並みを抜け出し、オランダらしい風景を求めてザーンセ・スカンスという街に行く。

アムステルダムからザーンセ・スカンスには、15 分でいけるはずなのだが、実際には乗る電車の種類を間違えて 1 時間以上ロスすることに……どう間違えたかというと、アムステルダムから各駅停車に乗っていくはずがなぜか快速列車に乗っていて、おまけにその快速列車の終点に近づくまで間違いに気づかなかったのである。というわけで戻りの快速電車に乗り換えて、途中の駅で各駅停車に乗り換えてようやくザーンセ・スカンス最寄の駅、コーフ・ザーンデイク駅に到着。

このミスは、ガイドブックが悪い。ザーンセ・スカンス最寄の駅、コーフ・ザーンデイク駅に行くには「アルクマール行きの各駅停車で約 15 分」と載っているのだが、実際には各駅停車のアルクマール行きは一時間に 1 本しかなく、残りの 3 本は途中の駅( U から始まる名前の駅だが、名前を忘れた……)が終着駅になっている。これに対して、アルクマール行きの快速列車は一時間に 2 本あるので、今回のように間違えて快速に乗ってしまうわけである。まったく。

それでも、今回のようにアムステルダムブリュッセルをメインに旅行する場合には便利なガイドブックなので一応紹介。

さて、いろいろ無駄な動きをした挙句にたどり着いたザーンセ・スカンス。こんな風景である。

ザーンセ・スカンスの風車

ザーンセ・スカンスの風景(風車なし)

いかにもオランダ!という雰囲気満点である。念のためにいっておくと、写っているのは湖面でも海面でもなくて運河である。このザーンセ・スカンスにはアムステルダムから各駅停車で 15 分で行けるのだから、観光客がこないはずない。というわけで、自分のことをいったん棚にあげておくが、このくそ寒いのにそれなりの人数の観光客がいるのである。

ザーンセ・スカンスの風景

この写真に写っている観光客は少ないほうで、このチーズ屋↓に観光バスでやってきた(ような)中国人の団体が大挙して押しかけていた。

ザーンセ・スカンスのチーズ屋

写ってない人たちをあわせると総勢 40 人ばかりいたんじゃないだろうか。で、けっこうな勢いでサンプルのチーズを食べまくってたおかげか、僕らがサンプルを食べようとしたころには、いくつかのチーズのサンプルが空っぽうになっていた。おかげで新しく切ってもらったサンプルをいただけてそれはそれでよかったのだが。でも、何人かの人(特に女性)は、チーズを 10 コとか 20 コとかでまとめ買いしていたので、チーズ屋としては良いビジネスになっているのかもしれない。

ザーンセ・スカンスのチーズ屋

風車があるあたりから何もない方角をみたのが次の写真だが、こうしてみるとザーンセ・スカンスというのは寒々しい感じがする土地である。

ザーンセ・スカンスで何も無い方角を見ると……

また、建物や集落のあるなしを別にすると、列車に乗っていてもオランダの大部分ではこういう平坦な視界が 360 度にわたって広がっている。ゼロメートル地帯代表の江東区に住んでて言うのもなんだけれど、国土の多くが海面と変わらない高度であるというのはどういう気分なのだろう?

しばらく寒々しいザーンセ・スカンスをぶらついた後、今度は間違えることなくさっくりと各駅停車に乗ってアムステルダムに戻る。そして、中央駅からトラムに乗って「ハイネケンエクスペリエンス」というオランダを代表するビールメーカーが運営するテーマパーク的なショウルームに向かう。

Heineken Experience
http://www.heinekenexperience.com/

10 ユーロ払うと、生ビール試飲用チップを 3 枚とおみやげ用のチップを 1 枚もらえる。展示の前半は博物館的な仕立てになっており、お決まりのハイネケンの歴史やビールの作り方等が展示されている。途中から後半にかけてテーマパークっぽいというか、ちょっとばかばかしいところが面白い乗り物に乗れるので、淡々と展示を見るだけでなくて飽きずにすむ。

展示の途中で試飲コーナーが一箇所( 1 杯分)あり、あと出口直前でもう一箇所(試飲 2 杯分)で試飲することができる。普段飲む(缶や瓶の)ハイネケンは、悪く言うつもりは無いけど、なんの変哲も無い中庸で普通のビールなのだが(世界中どこででも飲める中庸なビールという意味ではもちろんとてもすごいことだ)、ここで飲んだ生ハイネケンには中庸な普通のハイネケンを超えた甘みと旨みが感じられて、それだけでもここに来て 10 ユーロも払った価値があるような気がする。とてもおいしかった。

ハイネケン・エクスペリエンス

おみやげにはハイネケンエクスペリエンスマークつきのこの↑ハイネケンビールグラスを1ついただきました。もちろん飲んでつかったやつではなくて、ハイネケン印の缶入りの新品です。

試飲といいながらも、ツマミもなしにそこそこの大きさのグラスで 3 杯もビールを飲んでると多少酔いも回ってきたし、腹も多少減ってきたので夕食に向かうことにする。今日の夕食は、過去にオランダの植民地であったインドネシア料理。オランダでしか食べられないインドネシア料理もあるということも決め手の一つである。

Puri Mas
http://www.purimas.nl/

いろいろな種類の食べ物が食べられるということで、「ライスターフェル」というコースで注文することにする。ビールはもちろんハイネケン

ハイネケン

ハイネケンを頼んだのだが、どうもハイネケン・エクスペリエンスと微妙に違うような気がする。あそこでは特別の生ハイネケンを出しているのだろうかと思いつつも、まあうまいのでよしとする。

「ライスターフェル」のコースとしては、最初にスープが出てくる。

ショウガ風味のスープ

ココナッツミルクが使われているショウガ風味のスープで、こういう寒い日には温まる。似たようなスープはインドネシアというよりもタイ料理に出てきそうな雰囲気である。

インドネシアンコース料理

インドネシアンコース料理

「ライスターフェル」は実際にはコース料理ではないようで、それぞれの料理が一品ずつでてくるのではなく、まとめて同時に出てくる。サテーアヤムもあるし、鶏肉や牛肉を甘辛く炒め煮にしたものもある。オランダでしか食べられないインドネシア料理といわれればそうかも知れないし、インドネシアでも食べれそうな気もしないでもない。しかし、インドネシアに行ったのもかれこれ 10 年近く前の話なので、事の真偽はわからず、久しぶりにアジアな味なので美味しくいただいた。

これまでのドイツ、オランダでの食事でうっすらと感じていたが、このインドネシア料理を食べながらわりとはっきりしたことは、ヨーロッパの料理には発酵して作られた調味料が少ないために味付けを塩に頼りがちで、ともすれば一本調子な味付けになりがちではないかということ。単純に醤油とか味噌とか(ニョクマムとか魚醤とかナンプラーとか)ってすごいんだなぁ、と思い、これだけ塩に頼りがちな食文化であるが故に醤油の紹介はインパクトが大きかったのではと、ハイネケンで酔った頭で考えながらトラムに乗ってクラウン・プラザ・ホテルに帰ったのであった。

アムステルダムのランドリー事情

昨日一日が移動が多かったために今日一日はのんびり起きて、のんびり過ごすことに。加えて、そろそろ洗濯しないと着るものがなくなりつつある。ということで、コインランドリー探しを今日のメインテーマに(「アムステルダムのランドリー事情」というほどたいしたことじゃないけれど)。

さて。どれくらいのんびりしていたかというと、ホテルに朝食がついていたのだが、ぐーすか寝ていたために時間に間に合わずホテルメシを食べ損ねるぐらいのんびりしていた。というわけで、散歩しつつ朝食兼昼食を取りにでかける。

ホテルの周りの街並みはこんな感じ。

ホテル近くの街並み1

ホテル近くの街並み2

気がつくのは、小さな建物がぎっしり建っていることと、自転車が多いこと。中央駅なんて、一昔前の郊外の私鉄駅前のように自転車まみれ。

朝食兼昼食は王宮近くのマグナ・プラザというショッピングセンターに入っているカフェでいただくことに。

2日目の朝食を食べた店

いただいたのはこんな感じ。

マメスープ

このマメスープ(Pea soup)、濃くてクリーミーでおいしかった。このスープを注文したクロケットと一緒にいただいていると、隣のテーブルに壮年のカップルが座った。彼らがウエイトレスに注文する時に、こちらを見て「あのスープはなんだい?ああ、マメスープか。それを 2 つもらおう」と言って注文し、食べ始めてからは男性が僕の方に向かって、「そのスープはマメスープだろう?うまいよな。うんうん」と満足げにうなずいていたのが非常に印象的だった。

クロケット(クリーミータイプ)

このクロケットの中味はひき肉とジャガイモ。昨夜のクロケットとは違って、味付けも適度でほくほくしている。美味。マスタードをつけて一緒についてきた食パンで包んで食べるとまるでコロッケパン。それも揚げたて。うまくないはずがない。

ちなみにオランダではクロケット(コロッケ)を日常的に食べるようで、アムステルダム中央駅構内にはクロケット自動販売機まである。

クロケット自動販売機

さて。朝食兼昼食が終わったところで、街中をうろうろしながらコインランドリーを探すことにする。といっても、なんのあてもなくうろついても仕方がないので、まずはアムステルダム中央駅駅構内の書店に赴くことに。

アムステルダム中央駅

アムステルダム中央駅

書店で(他国語版があるのかどうか知らないけれど)英語版の Lonely Planet が立ち読みできればランドリー情報をつかめるはず、というのがコインランドリー探しの方針。で、その目論見はうまくいき、書店には英語版 Lonely Planet "Netherland" があり、アムステルダムの項にはいくつかのランドリー情報が掲載されていた。

そのうち2軒の住所と簡単な地図をメモして、ぶらぶらしながら探したのだが、結局はそのうち1軒は閉店したようで、もう1軒の "Happy Inn" というランドリーを探し当てた。アムステルダムのランドリーリストのように見える次のサイトによると住所は Warmoesstraat 30 1012 JE AMSTERDAM とのこと。

アムステルダムのランドリーリスト(オランダ語
http://www.allesinamsterdam.nl/item/10/1057/ia1057_nk_r.html

参考に場所を記しておくと、中央駅から向かった場合、駅を背にしてななめ左前に進んでいくとバルビゾン・パレス (NH Barbizon Palace) とプリンス・ヘンドリック (Hotel Prins Hedrik) がある。その間の道を2,3分進んで右手に青い看板を出しているのが Happy Inn。洗濯が 3 ユーロで、洗剤が 1 ユーロ、乾燥が 1 ユーロ / 8 分。乾燥機が結構強力なので、2, 3 ユーロあれば一回で洗濯する衣類の量であれば乾くはず。

で、街中にあるデパートでぶらぶらしたり、Happy Inn で洗濯するためにホテルに戻って洗濯物を取りに行ったり、洗濯したり、乾燥させたり、コーヒー&紅茶専門店を冷やかしてたり、乾燥した洗濯物をホテルにもって帰っていたりしてたら、あっという間に夜に。

夕食は "De Jaren" というカフェ。ガイドブックチョイス。

Amsterdam Cafe Restaurant Bar De Jaren
http://www.diningcity.com/ams/dejaren/index.htm

まずはおきまり生ビール。オランダのメジャーなブランド。

グロールシュ

食事はさっぱりしたものを食べようということで、アスパラガスとサーモンをいただく。

アスパラガスの温かいサラダ

アスパラガスは "lightly warmed asparagus, butter sauce, green herbs" ということだったのだが、実際にはサラダ仕立てで供された。バターソースの濃厚さとアスパラガスのほろ苦さがうまくマッチしている。

スモークドサーモン

サーモンは "gravad lax, home-marinated salmon, mustard-sauce" ということで、軽くスモークの香りもするサーモンにディルがあわせてあって、甘みのあるマスタードソースと一緒に。

というわけでアムステルダムでのんびり洗濯の一日でした。

ケルンへ。そしてアムステルダムへ

ライン河マインツで一泊して、ケルンに途中下車し、その後国境を越えてオランダ・アムステルダムへ。

ところで旅行とはぜんぜん関係ない話なのだが、テレビの話。ホテルにいる間、テレビをつけている場合には CNN を流していることが多いのだが、インドネシア地震(正式な名前を忘れた……)とその津波から一年が経つせいか、"TSUNAMI: ONE YEAR AFTER" と題して、復興の一年間を随時取り上げている。去年の今頃は秋田の乳頭温泉郷地震のことはまる一日以上知らないぐらいにのんびりしていたのを思い出すけれど、あれから一年なのですね。

ちなみに津波から一年経ったことを "Tsunami Anniversary" というフレーズで表現することがある。これにはいささかの違和感が感じられる。9.11 の時には Anniversary と言ってなかったような気がするのだが、どうかしら?

マインツからケルンへは IC に乗ってライン河を北上する感じで 1 時間 40 分程度。そのうちコブレンツまでの 1 時間ほどは、古城を見ながらのライン河下りで有名な河畔を路線が沿っているので、列車の中からも同様に古城を見ることができる。ただ、結構列車の速度が速いのと(特急だからあたりまえだけれど)、窓の反射が強いので(車内が写り込んでしまう)うまく写真には取れなかった。残念。

ケルンで乗り換えなのだが、途中下車して街を見学することにする。ヨーロッパの鉄道は、利用したことのあるかたならご存知だろうが、基本的には改札が無い(というかこれまでに見かけたことがないので、たぶんどこにもないのでは?)。このため、長距離の移動の際でも、途中で下車して観光することが可能。

まずは駅のど真ん前にあるケルン大聖堂から。詳しい説明はウィキペディアの「ケルン大聖堂」の欄を。

ケルン大聖堂

これ↑はケルン出発前に駅前広場から撮った写真。暗いのでブレてますね……

大聖堂には展望台があります。階段を昇ること 100m で展望台に。地上の受付には昇って降りて 30 分、と説明されていたのだが、昇るのに 15 分もかからないので、どれだけ展望台で滞在するかによって所要時間は変わるはず。結構せまい階段を昇ることになるのだが、意外に若い人でもハァハァ言いながら昇っている(または降りている)人とすれ違うのには驚いた。

で、10 分ほどで昇った展望台から見える景色はこんな感じ。

ケルン大聖堂・展望台からの風景

ケルン大聖堂・展望台からの風景

周りには山はあまりなく、平坦な土地が延々と続いている。そういうなかで 100m を越える建物から見る景色はなかなか壮観なものがある。ただ、この写真には写っていないが、実際には安全のために展望台には鉄格子&鉄網がめぐらされているために、辺りの景色がものすごくクリアに見えるわけではない。

10 分ほど景色を堪能した後、風が強く雪が降ってもおかしくない天気でいいかげん寒くなってきたので、下ることに。

上がってきた階段を降りた後は大聖堂の中を一回り。暖房がまったく効いてなくて寒いせいもあるが、歴史と宗教性に基づく威厳も感じられて、普段に比べて背筋がすっと伸びるような気がする。

ケルン大聖堂内部

ビールを飲んだ後にもう一度この大聖堂に立ち寄ったのだが、その時にはちょうどミサをやっていたのでしばらく見学させてもらった。そこで偶然とはいえ、長い余韻のパイプオルガンの伴奏と共に澄んだ歌声での「きよしこの夜」(ドイツ語バージョン)を聴けたのは、この旅行で出色のイベントかもしれない。

大聖堂で背筋がすっと伸びた後は、やんわりとビールを飲みに。ケルンは「ケルシュ」というケルン特産のビールがあるとガイドブックに載っていたので、そのビールを飲みに大聖堂から歩いてすぐのところにある Fruh というビヤホールに。

ケルシュ(ケルン特産のビール)

この「ケルシュ」はピルスナーやラガーのような日本で通常飲まれている種類に良く似た、つまりごくごく飲めるタイプのビール。これが写真のような 200ml の小さなグラスに供される。つまり常に冷たいビールを飲むことができるという嬉しい状態。更に嬉しいことは、一杯飲み終わると注文しなくても店員が次の(ビール入り)グラスを持ってくる。要するに、わんこビール状態(笑)。気がついたら、これからまだ列車に乗ってアムステルダムに移動しなければならないのに 7 杯も飲み干してしまった……

なお、ケルシュのつまみにはこんなものをいただきました。

ゆでソーセージ サワークラウト&マッシュポテト添え

普通のゆでソーセージ。普通にうまい。

これは昔、裕福ではなかったおじさんが、チキン半羽にみたててつくったという、ゴーダチーズとパンとバターの組み合わせのケルン名物のメニュー。ゴーダチーズがうまかった。

先も書いたように、ビールを飲んだ後に大聖堂に寄って、ミサを見学した後、ケルン駅を後にしてアムステルダムに。

ケルン駅

ICE 車内風景

ケルン - アムステルダム間はずいぶん新しくて綺麗な ICE の車両でした。ぴかぴか。キルシュビールの酔いも手伝って、まったりと ICE に 2 時間 30 分ほど乗って、午後 9 時前にアムステルダム中央駅到着。アムステルダムで滞在するホテルは中央駅から歩いて 3, 4 分のクラウン・プラザ・アムステルダム・シティ・センター。

チェックインした後は、時間が遅いのでホテルのレストランで軽くつまみながらビールを飲むことに。ホテルのレストランは「ドリウス」といって、移転前を含めると 110 年以上の歴史を誇る由緒あるレストラン。せっかくなのでオランダ(生)ビールと共に、オランダ伝統料理の中からこんなツマミをセレクション。

クロケット2

実態はエビクリームコロッケ。ちょっと塩気が強い。ツマミにはいいけれど。

なにかのパテ

なにのパテだったか忘れたけれど、ちょっと生臭かったことだけは覚えてる。

今日一日ではやはりケルンがいい所でした。あのケルシュビール、もう一回飲みたいもんだ。

ライン河畔のマインツに移動

時差ぼけが完全に解消していないために6時には目が覚めて、出発の準備を始める。ミュンヘン滞在は今日までで、ライン河畔のマインツという街に移動する。

が、その前にミュンヘンのホテル DREI LOWEN でのインターネット接続環境を紹介しておきましょう。デジカメの写真とブログをアップするためにホテルで使用したのは T-Mobile の HotSpot サービス(以下、T-Mobile HotSpot)。

T-Mobile HotSpot
https://hotspot.t-mobile.net/

利用価格は 15 分 2.00 ユーロ、1 時間 8.00 ユーロ、3 時間 14.00 ユーロ、24 時間 18.00 ユーロ。日本の環境からすると高い。アメリカと比べても、最近ブロードバンド接続を無料で提供するホテルが出現しつつあることも考えても高い。無線 LAN はそんなに高価なものじゃないはずなのにといっても仕方がないのだけれどとにかく高い。

また T-Mobile HotSpot は NTT コミュニケーションズの Hotspot サービス(以下、NTT Hotspot)のローミングパートナーだったと思うのだが、NTT Hotspot でのログインが出来ない。米国、オーストリアチェコハンガリー等の他の国の T-Mobile HotSpot サービスやブリティッシュテレコム、スイスコム、テレコムイタリアなどの無線 LAN サービスのローミングユーザへのログインは提供されているのに、何故だ?ローミングでログインできれば、上記のような短時間利用よりも利用価格が安くなるはずなのに……

というわけで結局、ミュンヘン滞在中にこの Hotspot サービスを利用したのは 15 分 2.00 ユーロを 4 回。おまけに接続価格が高いだけではなく接続回線も細いらしく、最後の二回で flickr に写真をアップしようとするが、オリジナルの解像度(2272 x 1704)でのアップロードがまともに働かず(10 分で一枚もアップロードされてない)、800 x 640 でアップロードする羽目に(合計 20 分ほどで 32 枚アップロード完了)。

今回の旅行ではユーレイルパスの EURAIL GERMANY-BENELUX SAVER を使って鉄道で移動するので、マインツへの移動はドイツ鉄道(以下、DB)を利用。このユーレイルパスは、使用開始前に、鉄道会社スタッフに「ヴァリデート」(パス利用の開始日と終了日、パスポート番号を記入し、スタンプを押してもらう作業)してもらわなければならない。というわけで、列車の予約も含めて、ミュンヘン中央駅の DB のカウンターに赴き、「ヴァリデート」も列車の予約もあっさり完了。

ミュンヘンからマインツまでは、フランクフルト経由ベルリン行きの ICE (InterCity Express : 高速列車) に3時間ほど乗ってマンハイムで降車し、今度はケルン経由ハノーバー行きの IC (InterCity) に 40 分ほど乗って、乗り換えの待ち時間を含めると 4 時間ほどでマインツに到着。ICE も IC もスムースな乗り心地。新幹線よりも低速で走っているせいか、余分な風切音がなくずいぶんと静かなような気がする。

マインツ到着後は、バスに乗ってホテル(Hilton Mainz)に移動して、チェックイン。暗くならないうちに街を見学に出かけようと思うが、雨が降ってくる。というわけで、ホテルでのんびりして、日が暮れてから散歩を含めて夕食に向かう。

さすがにクリスマス当日であるせいか、街の中はがらがら。

マインツ市内1

午後 7 時前なのだけれど、華やかな照明とは裏腹に道行く人はほとんどいない。ちなみに、この写真に写っている人影は、あたりの建物や彫刻などをデジカメで撮影していた、行き場を失った観光客。

マインツ市内2

奥に移っている建物は大聖堂で、ガイドブックによるとこの通りが街の中心地。明かりだけは灯っているのだが、人影はまばら。

街の中がこんな状態なので、夕食はホテルのフロントに相談して、予約してもらった HEILIGGEIST というレストラン。ドイツ料理の店を予約してくれ、といって、「オッケー、オッケー」と言ってたはずなのに、店に行ってみると思いっきりイタリアン。ちょっとした嫌がらせかしらと思いつつ、ゴシック風の教会を改装した内装のずいぶんまともなレストランなので、なにがなんだかよくわからない。

HEILIGGEIST 店内1

HEILIGGEIST 店内2

イタリアンレストランなのだけれど、ビールの種類はずいぶん豊富。ピルスナー、ラガー、上面発酵のビール、などなど。ピルスナーばかり飲んでたような気がするので、今日はラガー。それも 500ml を。

マインツでのビール

すると、ジョッキで出てきた。さすが、ビールの国ドイツ。日本のイタリアンレストランで、生ビールを頼んで、ジョッキで持って来るところはほとんど無いぞ。おまけに、このビールもうまいし。

頼んだ料理はこんな感じ。

"Crostini from the oven with thyme & salmon" という料理。ハーブとオリーブオイル(と他にも何か使ってるようだけれどわからなかった)で味付けした薄切りにしたパンをオーブンで軽く焼いて、その上に細く切ったスモークサーモンとベビーリーフが乗ったもの。ビールのつまみに最高!

というわけで、あっさりと生ビールを飲み干した後は、せっかくライン川沿いにいるのでワインを飲むことに。St. Johanner Kloster-garden ('04) という、さっぱりとして辛目の白。

葉っぱ多目のサラダ

焼いたエビが乗った、葉っぱばっかりのサラダ。トマトと一緒にクリームチーズも添えてある。ひさしぶりにがっつり野菜が食えてうれしい。

ピザもどき

"Croustarte" とメニューにあったので、店の人に聞いたところ「薄切りのピザに似た料理」との答え。まさしくその通りピザもどき。密度の濃いピザ生地(に似たもの)の上にのっているのはトマト、ズッキーニ、たまねぎ、にんにくなどの各種野菜とハーブ&モッツァレラチーズ

偶発的にこのイタリアンレストランに行ったわけだけれども(もしかしたらホテルの一番のお勧めだったのかもしれないが)、ドイツ料理よりイタリア料理のほうがいいかも、と認識させられましたかも……がんばれ、ドイツ料理!

ビールとクリスマス@ミュンヘン

ミュンヘンでの2日間を、時系列を無視してダイジェストで。

まず、クリスマスっぽい写真がこれしかないのだが、一応紹介。

壁をよじ登るサンタ

街の中はものすごい勢いでクリスマスモードなのだが、ビデオカメラばかりで撮ってたので、手元にはこれしかない。

ついで、ヨーロッパおきまりの謎の建造物。

あー

口からは噴水のように水が出てくるようになっていたようですが、その噴水口が取れてしまったため、このような姿に。しかし、なぜ、こういう口から水を噴出すような彫刻を採用するのか?

それから、300 段の階段を昇ると街全体が見渡せる聖ペーター教会の塔の展望台から見た景色をいくつか。

ミュンヘン遠景

他の方角もそうだが、ミュンヘンは高い建物の少ない街である。

聖母教会

これが聖母教会。内部はこんな感じ。

聖母教会の内部

後ろから

ろうそくの灯

塔があるのが新市庁舎で、その前に広がるのがマリエン広場。

新市庁舎とマリエン広場

緑色の屋根はクリスマスマーケットに出店している屋台群。

ヴィクトゥアリエンマルクト

中央部分に広がっている緑がかった屋根が並んでいるところは、ヴィクトゥアリエンマルクトという市場。ビデオには収めてあるのだが、肉、野菜、パンなどいろんな種類の食材が並んだ、活気にあふれるマーケットである。

で、最後にビールとそのつまみを。

ピルス

一杯目。

下面発酵ビール

二杯目。

濃い色のビールその2

三杯目。

焼きソーセージ

揚げオニオンとチーズがけパスタ

一応、麺モノ。でも、実際にはスープにいれるような小さなパスタなので麺といえるかどうか。

珍しくサラダ

ここまでのビールと料理は「ホーフブロイハウス」という街の中心にあるビアホールのもの。この「ホーフブロイハウス」は 62 年ほど前にヒットラーがはじめて演説を行ったところである、とタバコをねだりに来たどう見ても学生にしか見えない(そして、何か言うと "cool" と返事をするのがクールであると思い込んでいる)ドイツの男の子軍団が教えてくれた。

カレーソーセージ

クリスマスマーケットで食べたカレーソーセージ。肉の旨みと塩分とカレー風味でやみつきになりそうな味。これは絶好のビールのツマミと思いきや、そうではなくて、周りの人達はコーラを飲んでる。まったくドイツ人ともあろうものが、これをツマミにビールを飲まずにどうするか。

ビール

プレッツエル

牛肉を軟らかく煮たもの

にしんの酢漬け

ここまでは 12/24 の昼に、あちこちのレストランがしまりそうになるなかであわてて入った店でいただいたもの。店の名前は覚えてないけれど、地図を見てみると中央郵便局の向かいでずいぶん歴史があるような案内が店内にあった。また時間があれば名前を探してみよう。

というわけで、ミュンヘン滞在は今日で終わり。ICE という特急列車に乗って、ライン川沿いのマインツという街に向かいます。

ミュンヘン到着

成田空港から全日空 209 便に乗ること11時間半で、フランクフルト空港到着。成田空港出発直後は、乗客の一部が「キャー」と叫ぶぐらいに悪天候のためにずいぶん上下に揺れたのだが、残りの航路は比較的穏やか。

ただ、航路途中の眼下に広がる景色は、とても寒そう。

北欧上空

寒々しい

乗り換え待ち時間は1時間ほどで、ミュンヘンに向けてはほぼ定刻通りに出発。フランクフルト空港も天気があまり良くないのだが、スムースに離陸。50分ほどでミュンヘン空港到着。

ミュンヘン空港はずいぶん新しく見える。

ミュンヘン空港バゲッジクレーム

コーヒー・紅茶の無料サービスもあったりして、今ひとつ地味な印象のフランクフルト空港に比べて、快適そうな雰囲気が漂う。

フリーコーヒー

市内に向かうSバーン(近距離電車)に乗るべく空港を出ると、クリスマスモードで盛り上がっている広場が目の前に。

空港外のクリスマスマーケット

空港そばのスケートリンク

スケートリンクも併設されていて、それなりにクリスマスの雰囲気を高めている様子。

雪の積もった景色を見ながらSバーンに揺られること40分ほどで、中央駅に到着。ミュンヘンで泊まるホテルはここから歩いて2,3分のところにある HOTEL DREI LOWEN というところ。ラストミニッツというサイトで予約

荷物を置いて、待望のミュンヘン生ビールを飲みに出かける。ノイハウザー通り(Neuhauser Str.)にあるアウグスティーナー(Augustiner Grossgaststatten)というビヤホール&レストラン。

アウグスティーナー店内

注文したのは、生ビールと、ミュンヘン風のソーセージサラダと、ザワークラウト

一杯目のビール

ドイツに着いて一杯目のビール。写真もとらずに、あっというまに飲み始めていた。長時間の移動で疲れた身体にしみこんでいった。

ミュンヘン風ソーセージサラダ

このミュンヘン風のソーセージサラダ、うまかった。うす塩のソーセージをかるくマリネして、それに薄切りのたまねぎと香りが強めのパセリをかけてある。どこがサラダなんだろうと疑問に思わないわけでもなかったが、さっぱりしていてビールのお供によろしい。

サワークラウト

このサワークラウトは、へんな甘みがなく、あまりしっかり漬かってないようでさっぱりしていて、ソーセージサラダ同様にうまかった。

で、今度はテーブルの隣の隣の人達が飲んでいた濃い目の色をしたビールを頼む。今度はフルサイズのジョッキで。

濃い色のビール

一杯目のピルスナータイプのものも良かったけれど、この濃い色のビールもよい。やはりドイツビールはうまい。

とかなんとか言っている間にあっという間に飲み干して、時差ぼけも手伝っていい気分になってきたので、さっくりと熟睡するべくホテルに戻ることに。

ごちそうさま

おやすみなさい。